「私の考えたダスマンのうた」まとめ
ダスマンというのはドイツ人哲学者ハイデガーが使った言葉です。
das man。
定冠詞の das に人間の man。で、ダスマン。
訳語はおいら「凡人」と覚え違えていましたが、正しくは「世人」でした。
せじん。
世間の人。で、せじん。
意味はこんな感じです↓
キルケゴール、ニーチェ、ハイデガーには、人間の共同的な生活世界が、基本的に人間の本来的な自覚、本来的な生の発露を妨げるような“構造"を持っているという感覚があった。とくにニーチェやハイデガーには、都市の市民社会における大衆文化に対する批判の観点がある。ニーチェは「畜群」という言葉を使い、ハイデガーは「世人」という言葉を使った。彼はこの「世人」=「頽落」の“構造”を、「空談」、「好奇心」、「あいまい性」という3つの言葉で説明している。
「空談」とは、さして切実なことでなくても人々は互いにいつもおしゃべりし合うこと。「好奇心」とはつぎつぎに新しいトピックに注目し、どんどん忘れさっていくこと。「あいまい性」は、本当に自分にとって切実なことでなくても、ただ人々が問題にしているという理由で、そのことを一緒になって考えること、である。
わあ、ハイデガー大先生が私のことに言及してくれているよ!
すごいや、すごいや!
……泣いてないよ!
とまあ、世間の一大派閥・ダスマンの一翼をしっかりがっちり担っている私ですが、先日、
twitter上に「私の考えたダスマンのうた」なるものを思いつくまま垂れ流しましたところ、
勿体無いことに id:poccopen さんが、
勿体無いことに買ったばかりという電子笛で、
それはもう妙なるメロディを乗っけてくださったのでございます。
ダスマンのうた メロディ案 - P elements
(http://d.hatena.ne.jp/poccopen/20100906/p1)
うおー(感涙)。
こちらをハァーありがたやありがたやと転載させていただきますのが
今回の記事の趣旨でございます。
ついでに拙作「私の考えたダスマンのうた」も全部再掲しちゃうよ。便乗だよ。
ちなみにこの題の意味は、「私の考えた『ダスマンのうた』」ではなく、
「『私の考えたダスマン』の、うた」です。
私が本来の意味での das man を理解しているとは到底思えないので、
このように姑息な逃げ道を用意いたしました。
本稿を書くために確認してみましたら、やはり間違えてましたね! 「凡人」て!
訳語から間違えてるとか、ないわー。
これはさすがにひどい間違いなので、再掲にあたり、直しております。
音数が変わってしまってごめんなさい、ぽこぺんさんごめんなさい……。
以上、前置きおしまい。
◇◇◇◇◇
「私の考えたダスマンのうた」
作曲 id:poccopen様
■(1ばん)
ひとのうわさにー ききみみをたてようー、
ひとの目気にしてー キョロキョローしようー。
世人、世人、それはだすーまんー。
■(2ばん)
ごろごろ寝転んでー いちにち何もせずー、
遊び狂ってもー お金が減るだけー。
世人、世人、それはだすーまんー。
■(3ばん)
いろいろ手を出してー ぜんぶ中途半端ー、
一個に絞ってもー けっきょく中途半端ー。
世人、世人、それはだすーまんー。
■(せりふ部)
ニーチェ「僕も仲間に入れてー」*1
ハイデガー「お前超人だからだめー」
■(フィナーレ)
世人、世人、それはだすーまんー。
それはー、それはだすーまんー。
◇◇◇◇◇
ところで、いきなりダスマンの話になったきっかけは下記のツイートなのですが、
リンク先のURLは必見ですので再度おすすめしておきます。
Google先生の知性の奥深さに打ち震えるがいい!!
で、更にgoogle先生にご教示を願っていたら、このようなものを教えていただきました。
wÀ¶íà_[UCxåèÌ
http://etushinoheya.web.fc2.com/jituzonsentai.html
1995年の作品です。かっちょいい……。
これを書いた方、どなたか存じ上げませんが、ちょう天才。
※後で知ったのですが、こちらの作者は
俳人の関悦史さん(http://etushinoheya.web.fc2.com/)でした。ふおお……
ただ、id:sasakiarara さんのご指摘によると
ってことでダーザインは私の敵なので、
ダスマンたいそう(http://www.ac.auone-net.jp/~actware/sub3.html)で
身体をしっかり鍛え上げ、強力なダーザインに立ち向かいたいと思います。
それでは今回はこの辺で!
チュース!*2