洋書編み物本のススメ―『たた&たた夫の編み物入門』によせて
どうも窪橋です。
マニアックすぎるかと心配していた前回の記事がこのブログ始まって以来の集客率を記録したので*1、「大手が跋扈するブロゴスフィア…これからアツいのはニッチ!」と思い込みました。間違ってない。多分間違ってない。
本日は編み物の話題を一つ。
◇◇◇◇◇
「たた&たた夫の編み物入門」という、編み物初心者を立派な編み物野郎に育て上げてくれる素晴らしいサイトがある。ウィットに富んだ文章で、わかりにくい細かい技法まで丁寧に解説してくれる、ありがたーいサイトだ。
そう、まるで、おしゃべり好きの先生が、隣に座って教えてくださっているような。難しいところで励ましてくれたり、愛好家ならではのネタの応酬にニヤッとさせられたりするような。
おかげで、裏編みがド下手だった私が、いつの間にか編み込みの手袋も編めるようになっていた。
たた&たた夫先生はすごいのだ。
ある日、たた&たた夫先生が笑顔で「そうそう、海外の編物本を編んでみるのも楽しいんだよ」とおっしゃった(妄想)。
→「英文ニットパターンを解説」
これが私にはありがたかった。すんごくありがたかった。
編みたいと思える本が、和書では見つからなかったからだ。
和書は…和書のニットは、キュートだ。
キュートすぎるんだ、私には。
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和書と洋書ではデザインの流行が微妙に違う。
繊細な編み込みや可愛い系が得意なのは日本。
シンプル系、モード系は洋書の方が充実している。
ためしに和書のニット本を紹介するとこんな感じ↓↓
- 作者: 広瀬光治
- 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 大型本
- クリック: 2回
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- 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 大型本
- クリック: 14回
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各出版社、上記の系列は異様に充実したラインナップ。
それも毎年。なんでだ。
手芸部女子全員が器用で可愛いわけじゃないんだぞ(涙)!
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シンプルな服が編みたいんだ、私は。ユニクロで売っているような「単なるタートルネック」とか「単なるジップアップセーター」みたいなの、なんで和書では少ないんすかね? 人気ないのかなやっぱり。手芸業界が苦戦してるのはなんとなく伝わってくるので(おおおお雄鶏社っ! 雄鶏社あああぁーーーっ!!!)、売れ筋の本しか作らなくても仕方ないのか…。でも、似たような本ばっかりじゃつまらんとです。
初心者向けの本はシンプルなデザインも充実してるけど、そういうのは、なんかこう…直線的というか…四角い、全体的に四角いのよ……。*2
中級者向けの、オーソドックスなデザインしか載っていない編み物本はないものか?
そこで洋書ですよ。
A Season's Tale: Thirty Five Knitting Designs for Men, Women and Children
- 作者: Kim Hargreaves
- 出版社/メーカー: C & T Pub
- 発売日: 2001/11
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 1回
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編み物という趣味は、編んだ後で着ることを考えると、デザインの選択肢は広ければ広いほどいいのではないかと思う。英文パターンが編めるだけで選択肢は一気に広がる(フランス語のパターンも英語とはまた違う流行があるみたいだ)ので、編み物マスターの皆様にはぜひ挑戦していただきたいっ。もちろん編み物初心者の皆様も。
本指定の毛糸は、ほとんどのものが輸入毛糸を扱うお店で簡単に手に入ります。ってか、ゲージが合っていればどこの毛糸でも問題なし。日本製の毛糸の独特の色味で編むのもいいですよぉ。そんなふうに、手芸業界全体が活性化するといいですねぇ。*3
どうですか、洋書で編み物。
英語力が心配、と言う方も大丈夫。結構いけるもんです。
たた&たた夫さんも『やる気があれば中学生でも無理ではないと思います』と仰っています。私もそう思います。
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そんなわけで洋書編み物本にすっかり魅了された私ですが、実は、最近はろくすっぽ編んでません。収集癖のせいで編み物本は溜まる一方なのに…MOTTAINAI…このままではMOTTAINAIお化けに祟られる! 祟られる前に、このブログでマイコレクションを1冊づつご紹介するなどして有効利用しようと思います。経験不足のため目次くらいしか紹介できないと思いますが、少しでも同好の皆様のお役に立てば嬉しいです。洋書もネットで気軽に買える時代ですが、内容を事前に知るのは未だに難しいですし。MOTTAINAIお化け怖いし!