高崎観音と達磨寺に行ってきた。<高崎観音編>

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今年のお盆休みに、群馬県高崎市に行って、高崎観音と達磨寺を見てきました。
地元の方はご存知かと思いますが、夏の北関東というのはえらい暑さになるものでして、
日本一の最高気温を叩き出す埼玉県熊谷市を筆頭に、群馬の各地も灼熱地獄、
ことに今年の猛暑は気が狂ってるんじゃないかっちゅう真夏日が続き、
私が高崎を訪れたその日も、そら恐ろしい暑さでございました。


高崎観音は正式名称を「高崎白衣大観音」と言う、
その名のとおり真っ白な立ち姿の、どえらいでっかい観音様です。
牛久大仏http://daibutu.net/)と混同されやすいですが、
あっちはブロンズ造の大仏で、こっちはコンクリート造の観音だよ! 全然ちがうよ!!


◇◇◇◇◇


高崎白衣大観音


慈眼院(高崎白衣大観音
http://www.takasakikannon.or.jp/index.html


wikipedia 高崎白衣大観音
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B4%8E%E7%99%BD%E8%A1%A3%E5%A4%A7%E8%A6%B3%E9%9F%B3



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高崎観音は、高崎駅から車で15分ほどの場所にあります。
駐車場は複数あって、
我々が使った駐車場(上の地図の「現在地」のところ)から観音までは
徒歩15分くらいかかりました。
灼熱の坂道を登りながら、もっと近い駐車場を探すべきであった、と、
朦朧とする頭で後悔しました……ペットボトル2本を一瞬で飲み干しちゃうほどの酷暑。



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暑すぎるせいなのかお盆だからなのか、参道には人がいませんでした。
土産物屋も閉まっていて、道を間違えたのじゃないかという不安が沸いてきます。
セミの声しかしない。



……と思ったら!


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ドーン!!



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大きい!
まだ遠いのに、眼が合う! ヒョー!



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しばらく進むと、土産物屋にも活気がでてきました。(右上のご尊顔にご注目)



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着きました!



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……大きい!!



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どっしり感。



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足元にも及ばないとはこういうことだー。



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うおー。



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しばらくの間「大きい」しか連発できない人みたいになりました。



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「息災・安産・子育ての仏様であるが何でも願ってよい」
……………ええー。



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敷地の脇には、観音像の建立者・井上保三郎の銅像があります。
この方が私財を投げうって観音を建てたのだそうですが、
大観音を建てられる私財ってどんなだよ……見当もつかん。


この方の会社「井上工業」は田中角栄が初めて勤めた会社で、
観音像の原型を自転車で運んだのは若き角栄だった、とか、
井上工業は「角栄銘柄」と呼ばれてもてはやされていた、
などの逸話がありますが、
そんな角栄ゆかりの井上工業も数年前に倒産。昭和は遠くなりにけり。



さて。観音像は、中を拝観して胎内佛を見て回ることができます。
胎内佛のラインナップはこちら↓。


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「八階 聖徳太子」のあたりにすごい……その、すごい予感がする!



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胎内めぐりから出てきたばかりの人とすれ違ったら、
「まあ、観光地はこんなものよね」と仰っていました。
名物にうまいものなし、
観光地に、か、観光地に……っっ。(※好きな言葉を当てはめてみよう!※)



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それではいざ、胎内めぐりへ。
拝観料は大人300円です。



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入ってすぐにエレクトリックなおみくじがあります。
電光の「おみくじ」のチープな輝きが眩しいです。



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階段を上ると、胎内佛の皆様がずらり。
「らくがき厳禁」のインパクトが強すぎる。



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窓には「窓から物品を投げないでください」の注意書きが。
これ、ほぼすべての窓に書いてありました。
今までの苦労が偲ばれます。


偲ばれすぎて撮りためた注意書きコレクション。


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注意書きに眼を奪われて、ついつい胎内佛をないがしろにしてしまいました。



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階段は急です。子供連れやご老体には厳しそうだ。



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胎内は殺風景な内装ですが、飾り気のない照明などには趣があります。
全部このテイストなら素敵なのに……(極彩色の胎内佛を見ながら)。



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各階には、謎の洋画も飾られています。
説明が一切ないので、わけがわからないままに写真に収めてみる。



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4階



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5階



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この辺でようやく、仏像の建造の過程が描かれているのだな、と飲み込めてきました。
登るごとに完成に近づいていく趣向のようです。



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そして8階、聖徳太子! 聖徳……太子……?



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聖徳太子って書いてあるんだから聖徳太子ですね!



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絵画の仏像も完成し、



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最後は押し寄せる参拝客が描かれています。黒山の人だかり。いい話だ……。



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最上階の丸窓から覗いた景色はこんな感じ。
雲が出ていたのが残念です。


しかし曇っていても暑さは変わらず。
風が通らない胎内は蒸し暑くてたまりません。


暑さから逃げるように、今来た道を降ります。



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出口には「お参りの方を観音さまは無事にお宅までお見送り申し上げます」という
ありがたいお言葉が。
でもこれ、
ディズニーランドのホーンテッドマンションでも、
似たような言葉をかけてもらったような気がするなあ……*1



◇◇◇◇◇



観音様に見送られながら、次の目的地、達磨寺へ向かいます。
長くなったので続きは次回。

*1:セーフティーバーは私が上げる。
それに亡霊の一人をあなたの家までお供させよう。