ひざこぞうのあざ


数日前のこと。人に会う用事があって、待ち合わせ場所に向かって一人でうきうき歩いていたら、滑って転んだ。


コサックダンスに失敗してべしゃっと座り込んでしまったような体勢で転んだ。右足を路面につるっと滑らせてまっすぐ前に投げ出し、左足を強く折り曲げ、左足首を下に敷いた状態で尻餅をついた。全体重 on 左足首。私の左足首はいつもかわいそうな目に遭う。尻餅の前に膝を打ったらしく、膝小僧もじわじわ痛い。通りに面した喫茶店の店員が一部始終を見ていたが、彼は私と目が合うと慎み深く視線をそらせた。


家に帰ってからよく見ると、膝小僧はばっちり痣になっていた。こんなところに痣を作るのは何年ぶりだろう*1、いくつになっても大人げないことよ、私のからだはこんな持ち主でさぞかし迷惑だろうなあ、すまんすまん、と思いながら湿布を貼った。


私も今年で30になります。

*1:ひじやすねには年中痣を作っています