「国宝 阿修羅展」にいってきた。


興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」
2009年3月31日(火)-6月7日(日)
東京国立博物館 平成館にて開催


◇◇◇◇◇


連日大入り大人気! と話題の、「国宝阿修羅展」。
(混雑状況はこちら


 阿修羅ファンクラブ、はいっちゃったー。てへ。


 せっかくなので「阿修羅ファンクラブ特別鑑賞会」の日に行くことにしたよ。閉館時間後に、ファンクラブ会員のひとだけ特別に入場できるっていうイベントだよ。
 これ、最初は「会員だけだから空いてて見やすぅい☆」っていう趣向だったんだと思うんだけど、会員数が12,000人越えちゃうくらい大規模になっちゃった今となってはあんまり意味がないよね! むしろ熱気が篭もって凄そうだよね!


 わくわく。



 上野のお山はさくら色にけぶっておりました。



 18時半の開場の頃には、長蛇の列。平成館入り口から博物館正門までずらーーーっと並んじゃうくらい長蛇の列。入場整理の係の方が「どうすんだこれ」ってうめいておられました。今までにない行列だったのでありましょう。さもありなん。


 展示ブースにたどり着けたのは、19時をとうに過ぎた頃でした。入場まではスムーズだったんですが、そのあと音声ガイドを借りるまでが長かった。会員特典のシークレットトラックを聞きたい一心で並びましたさ…。
 音声の担当は黒木瞳さん。しっとりした声にうっとり。
 しかし閉館時刻まで1時間半しかないぞ。急げ急げっ。


 展示ブースは、人が多い割には鑑賞しやすかったです。
 陳列の仕方がいいのだろうなこれは。



 覚書、箇条書き。

くぁーカッケェー。鳴らしてみてえー。

全員勢揃い(4月19日まで)だよ!
しかもガラスなし、直。生。なま。やほーぃ。

どの人も、今にも喋りだしそうな表情。
正面に立つとむちゃくちゃ目が合う。「こっち見てる」感じがすごい。
迦旃延さんとは1分ぐらい見つめ合っちゃった。照れた。

格好はいかついのに、全体に幼い印象の、キュートな異形の神々。
おっさん顔の畢婆迦羅さんですらどこか愛らしいのは、体型のせいかな。
五部浄さんは、頭部が興福寺、右手が国立博物館と、普段はばらばらに収蔵されているのが、今回は並んで陳列されてます。久しぶりの、そしてつかの間の再会だそうですよ、と、同行した知人が教えてくれました。

薬師寺展のときの日光月光菩薩の特設ブースと同じ場所。
まず中2階から、正面の姿を見下ろして堪能。
下に降りて、ぐるり360度から堪能。
人が多いので右回りに回るように誘導されます。
暗闇に浮かび上がる阿修羅(照明グッジョブ)を、大勢の人が熱っぽく見つめながら黙りこくってぐるぐる回るさまは、一種異様でもありました。ええとなんだこれそういう儀式か。
もちろん私もぐるぐる回ったよ! 最前列まで行ったよ!
腕が! 腕がきれいだったんだよう!

迫力。デケェー。マッチョ。太マッチョ。
他の殆どの仏像が華奢なだけに、四天王の強さがより印象的に。
邪鬼の踏みつけられっぷりとか、もうね……おいら邪鬼じゃなくてよかったなぁー。
うっすら残る彩色の感じから想像するに、昔はド派手だったのではないかと。極彩色だったのではないかと。その姿も見てぇー。

  • 中金堂関連

1717年に焼失して以来、300年近くのあいだ仮のお堂だった中金堂。
ようやく再建できるとあって、展示も気合が入りまくりだァー。
関係者の皆さんも盛り上がってんだろうなぁ。再建までのドキュメンタリー番組があったら見たいなぁ。NHKとかヒストリーチャンネルとかで特番組んでくれないかなぁ。
再現模型(デカい)の展示にときめいて、座り込んで見ていたら、立ち上がるときにスカート踏んでて危うく破くところだった。やばかった。

  • 「愛の偶像(ラブ・アイドル)」

ファンクラブ公式ソング。
高見沢俊彦さん作曲、みうらじゅんさん作詞。
阿修羅への愛に満ちあふれた1曲。
CDシングルは会場のみの限定販売(詳細)!
グッズ売り場にエンドレスで流れてて、入場待ちの間にすっかり洗脳されてしまい、阿修羅さんの前に立った瞬間、たかみーの歌声が頭の中に鐘の音のごとく鳴り響いたのでした。
あしゅーら、おーぅあしゅーらぁー。



 やぁ、楽しかったっ。
 図録を買おうかどうしようか売り場でさんざん迷って、結局買わないで帰ってきました。だって、関連書籍たくさん出てるんだもん! 知ってるものだけでも、
BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]
芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]
「国宝阿修羅展」のすべてを楽しむ公式ガイドブック (ぴあMOOK)
 これだけあって、どれも良さそうなんだもん!
 財布もやばいが本棚の容量もそろそろやばい。


 もう一度行くつもりなので、そのときまで悩み続けようと思います。



帰り道、東洋館の前の桜が満開でございました。
明日、満月だってさ。