みかんA

PC052055


みかんAは糖度13度で、少々割高であった。大衆みかんBCDEなどとは一味違う包装で燦然と店先に並んでいたものだった。みかんAは窪橋の今季初みかんとなるべく、目映い未来と共に買い物袋へ入った。が、「甘すぎるねこれ普通のがいいよ普通のが」と言いたいことを言われ、台所に1週間ほど放置される憂き目にあう。


みかんAの後に入荷された大衆みかんBは、既に一袋が窪橋の腹に消えた。