【旅情報】アンコール遺跡群まわりのトイレ、覚え書


【カンボジア旅行 目次】


◆場所が遠い。数が少ない。◆


 遺跡の中にトイレは無い。
 アンコールワットのような大きな遺跡だと、一旦建物の中に入ってしまうとなかなかトイレに行くことができない。で、遺跡の外にはあるけれど、離れていることが多い。
 地図に「この先トイレ」って書いてあるのに2km先だと言われた時の絶望ときたら!(於:タ・プローム売店の有料トイレを見つけて、難を逃れた。)
 だからといって水分補給を控えれば、待っているのは熱中症と脱水症状だ。


 浴びるように水を飲むことと、移動の前後に必ずトイレに寄ること。これにはかなり気を使って行動を…したんだけど…それでも何度かハラハラしたなぁ。いい思い出。




◆様式◆


 観光客向けのところばかり利用していたからだろうけど、遺跡の周りも、シェムリアップ市内も、どこも洋式トイレばっかり。しゃがむトイレはアジア圏以外の人にはキツいだろうからなぁ。


 民家で一度お借りした時だけしゃがむトイレでした。和式と違って、前の丸い部分のない平らな便器で、足を置く部分も、陶器でひと続きに出来てるの。そこだけ滑り止めに波打った形状で。おもしろーい。


 民間の有料トイレやレストランのトイレは、紙はないものと覚悟した方がいいかも。あっても紙は流せなかったりするし。(詰まってしまうため。脇にゴミ箱有)


 シャワー式のウォシュレット(スプレーガンというらしい)がこちらの主流の様子。それか、水が貯めてあるバケツとひしゃくが脇に用意してあるか。汚れは洗い流すだけ、という水洗い方式。
 それはそれで理にかなっていると思いつつ、洋式+水洗い式のトイレは便座がびたびたに濡れているのがどうにも慣れなかった。しゃがみこみ式+水洗い式なら気にならないのにな。



◆有料トイレ◆


 遺跡を回っているときに私たちが一番利用したのは、アプサラ機構(アンコール地域遺跡整備機構)管轄の有料トイレでした。入場チケットを見せれば無料で利用可能。あっくんに「トイレに行きたい」って伝えると、ここに連れて行ってくれました。
 遺跡から少し遠いことが多かったけど、管理人さんが常駐していて、きれいに掃除してあるわ、手洗い場に石鹸はあるわ、トイレットペーパーは壁に備え付けてあるわ! いたれりつくせり。助かりました。


 民間の有料トイレはだいたい1回500リエル。アプサラ機構のに比べれば劣りますが、充分きれいなところが多かったです。売店が管理していて、軒先に看板が出ていたり、入り口に管理者が立っていたり。
 バンテアイ・スレイのトイレは女の子3人で管理していました。水が流れないトイレだったので、客が済ませたあと毎回彼女たちがバケツで掃除するという方式でした。



アプサラ機構のトイレ、ベンチ下で涼むわんこ


◆思ったより、きれい。◆


 ホテルや空港、国立博物館のトイレは日本と同じくらいきれいでした。
 ツアー客が行くようなところなら、レストランやお店のトイレも充分きれいでした。


 便座がない、水が流れない、等の、欧米の旅行先で出会っちゃうタイプの汚さを覚悟して行ったのですが、そういうトイレには出会わなかったです。構造上個室の中が水浸しになるので、それをどれだけ許容できるかが問題かな、と。


 便座も壊れてないし、水洗はちゃんと流れるし、水洗じゃなければ別の方法が確立しているし、機能面はしっかりしている印象を受けました。
 こちらが使い方に不慣れなだけで。
 スプレーガンはついぞ使わなかったんですが、使ってみるんだったー、と今ごろ悔やみ中。ひしゃくは試した。難しかった。



◆持っていれば安心◆


 …私達は持って行かなかったんですが、あれば便利だったかも。