前書き:そもそもなぜカンボジアに行くことになったのか。




窪橋さんはケッコンしたので、シンコンリョコウに行くことになりました。


お休みがもらえました。
土曜日から、くるっと一週間回って、次の日曜日まで。
9日間です。長いです。
せっかくですもの、行くぜ海外。目指せ国外。


ところが世界は原油高。
遠くを目指せば目指すほど、サーチャージとやらが高くなる。
選択肢をアジアに絞って、旅行会社のパンフレットを漁りました。


えへん。なにしろハネムウゥンですからね。
キレイなところに行きましょう。
スペシャルプランもありますよ。
魅惑の南国、青い空。白い砂浜。緑の木陰。
冷えた一杯に赤い一輪を飾って、
オーシャンビューのヴィラでラグジュアリーなホリデーを。


…そんなツアーを選ぶはずだったのに。


リゾートはもちろん魅力的だけど、
もっと、なんか、見たいなあ。
そんな思いがいつの間にかエスカレートして、
窪橋さんと相棒のタカハシさんは、
世界遺産やら遺跡やらのツアーばっかり
一生懸命選んでいたのでした。


で、決まったのが、アンコール行き。
拠点はシェムリアップ
ホテルはゴージャスうぅなところを選びましたよ。
シンコンリョコウらしく、ね。


まわりの人には、
もっと新婚旅行っぽいところはいっぱいあるだろうに、
なぜカンボジア? と言われます。
ほんとにねえ。なんででしょう。
行ってみたいなって気持ちが、
他よりちょっと、強かったんだ。たぶん。
見知らぬ場所のことなのに、まったくもって、へんですねえ。


そうそう、行き先が決まってはっきり判ったんですが、
窪橋さんたちったら、カンボジアについてなーんにも知らない。
これからリサーチしなくっちゃなりません。
さあ急げ。
窪橋さんはアマゾンへ。
タカハシさんは図書館へ。
参考図書を探すのだ。


アンコールへの旅の始まりは、窪橋さんの場合、こんな感じでした。


出発は一ヵ月後、11月中旬の予定です。